2013年5月13日月曜日

トマトの尻腐れ症

下の写真のように、トマトの先端部分が丸く水浸状に変色してきたら『尻腐れ症』です。これは、病気ではなく生理障害の一つですので生育環境を改善すれば自然と改善していきます。

原因と対策につきましては下記の通りです。




【原因】
肥料成分であるカルシウムの吸収不足が原因です。カルシウムの吸収不足の要因としては次の3点が考えられます。
①カルシウムそのものが不足してる。
②土壌中にカルシウムはあるが土壌phが酸性だったり、施肥過剰により窒素多過で作物体内バランスが崩れカルシウムの吸収が阻害された場合。
③高温、乾燥。
尚、ケイ素不足は症状を助長する恐れがあります。

【対策】
上記の原因を踏まえると、カルシウムの施肥、土壌の適度な湿り気、高温対策が主になるかと思います。尚、カルシウムを施用する場合は葉面散布の方が効果が現れ易いですが持続性が短いので、最初は葉面散布で応急処置的に行って、土壌にもカルシウム資材を施した方が良いと思いますが、一度に大量施肥せず、少しづつ追って行く形でコントロールして下さい。
注:カルシュウムを一度に大量施用するとカルシウム過剰が起こる可能性があります。

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