2013年6月8日土曜日

展着剤は必要か?

展着剤に関しては時々、加用する必要があるかどうかで悩むことがあります。一般的には乳剤やフロアブル剤を使う際には元々展着剤が入っているので使う必要はないという事になっております。

上記のような理由から私も展着剤を入れるべきかどうかという相談に対しては、水和剤を使用されない場合は使わなくても良いのではというアドバイスを行ってきました。ただ、先日大変興味深い試験に立ち会うことができ、勉強になった事がありましたので写真を交えて報告させていただきたいと思います。

今回行ったのは、ある新剤(現状では具体的な薬剤名は明かせません)の試験でフロアブル剤と展着剤の加用試験です。

①展着剤を加用しなかった場合。


葉、果実共に付着した薬液の水滴が大きく、また均一に付着していなかった。当然、乾きも遅かった。



②スカッシュを加用した場合(浸透性+浸展性)


薬液の水滴が非常に細かくまた葉、果実共に均一に濡れていました。




③アプローチBIを加用した場合(浸透性のみ)


葉、果実 共に均一に濡れているが、果実に付着した薬液に関してはスカッシュに比べ水滴が大きい。

以上の結果から、機能性展着剤を加用しても問題無い薬剤ならば混用すべきだと改めて感じさせられました。また、果菜類には浸展性があるものが望ましいと思います。

農薬の特性一覧表

普段使っている農薬がどういった特性があるのか気になることは多いと思います。

例えば、病気でならば「治療剤」なのか「予防剤」なのか?害虫ならば「接触毒」なのか「食毒」なのか?などなどパッとラベルを見ても分からないですよね。

それで全部が網羅してあるわけでは無いですが、効果の一覧表みたいなものがありましたので下にリンクを貼っておきます。宜しければ役に立ててください。

薬剤特性概要はコチラ


2013年6月6日木曜日

アグリメック乳剤発売から1週間経ってみて見えてきたもの

まず、最初にお断りしておきますが私の地域のナスにおけるアザミウマに限定した話です。

事前のメーカーによる公式試験が行われないままの発売となったアグリメック乳剤。前評判が高かった為に色々な散布方法が行われることになり、沢山の声をお伺いする事になりました。
そういう沢山の声を聞いて見えてきたことを下に記したいと思います。

【使ってみた感想】
①アザミウマ多発時には700〜1,000倍での単剤散布は効果が薄かった。
②アザミウマが低密度の圃場では1,000倍でも十分効果を感じた。
③混用すると効果が良かった。
④特に単剤散布では速効性という感じではなかった。

【考えられる使用の仕方】
①冬場などアザミウマが少ない場合は1,000倍でも十分効果があると思われる。
②激発時はアグリメック(800倍)+ハチハチ(1,000倍)が効果が高い。

但し、②の混用に関しては私の地域での話でハチハチはメインの防除剤として効果が十分に見られるという背景がありますので実際に使われる際は、ご自分の地域で効果のある剤と混ぜるのが良いかと思われます。
ちなみに、今回アグリメック自体が遅効的ではとの声が多かったので遅効的である脱皮阻害剤との混用はオススメしかねると思います。

2013年5月25日土曜日

ちょっぴりレアな農薬混用表

今回紹介するのは、私が過去にある作物の混用事例集を探しているときにたまたま見つけた混用事例集です。
この混用事例集ですが実はチョッピリ面白い事例集でして、メジャーな作物以外に以下の作物が記載されてます。(プレバソンが記載されてるので結構新しいものと思われます)

・イチゴ
・ネギ
・タマネギ
・バレイショ
・ダイコン
・レタス
・ウメ
・スイカ
・メロン

宜しければ役に立ててください。

リンク先はコチラ(PDFデータ)

2013年5月21日火曜日

ジベレリンの希釈倍率早見表

ジベレリンの希釈倍率を計算する際にppmという単位に悩んだ事はありませんか?
ジベレリンをはじめホルモン剤は所定の濃度でキチンと希釈しないと正しい効果を得る事はできません。
それで、本日は少しでも役に立てればと思って書類箱から探し出した書類を載せる事に致します。

【希釈濃度早見表】



【メロン用希釈書類】


手元に紙媒体として持っておきたい方は下記リンクからpdfデータを得てください。

2013年5月18日土曜日

アグリメック乳剤について

もうすぐ、新製品のアグリメック乳剤が販売される予定です。
そこで、今回はアグリメック乳剤について分かる範囲で解説していきたいと思います。



【概 要】
 商  品 名:アグリメック乳剤
 成  分 名:アバメクチン(1.8%)系統としてはマクロライド系(アファーム、コロマイト等と同じ系列)
 対象害虫:アザミウマ類、ネギアザミウマ、チャノキイロアザミウマ、ミカンキイロアザミウマetc
                 但し、後ほどコナジラミ類、ハダニ類、チャノホコリダニ、ハモグリバエ等で拡大予 
  効   果:速効性・残効性に優れる。接触毒より食毒の効果が高い
 登録作物:なす、スイカ、メロン、ピーマン、ネギ、茶、花卉類・観葉植物
 希釈倍率:500-1,000倍
 使用回数:茶:1回、花卉類・観葉植物:5回以内、その他の作物:3回以内
 ※成分は新規成分なので、まるまるカウントは使えます。





【効 果】
 ・ハモグリバエ→幼虫への食毒効果(成虫には散布液がかかれば効果あり)
 ・ハダニ→幼虫、成虫に効果あり。
 ・コナジラミ→幼虫、成虫に効果あり(卵と偽蛹には効果が弱い)
 ・アザミウマ→幼虫、成虫に効果あり。
 ・各害虫とも1,000倍と500倍での散布結果にデータを見る限り大差は無い(1,000倍散布で十分)
※但し、花卉類のナミハダニ使う場合は色々な理由から500倍での使用を推奨との事です。

【訪花昆虫及び天敵への影響】
・マルハナバチ:5~7日
・ミツバチ:10~12日
・スワルスキー:7日

【留意点】
・薬液が葉っぱの表から裏へ抜ける効果(浸達性)はありますが、植物全体に移動する効果(浸透
  性)はありませんので、作物全体に薬液がかかるように散布してください。

2013年5月14日火曜日

ガッテン乳剤


先日、大塚アグリテクノよりガッテン乳剤がローンチされました。
担当に色々と伺った結果、なかなか良さそうな剤でしたので紹介させていただきます。

【概 要】
 商  品 名:ガッテン乳剤
 成  分 名:フルチアニル(5%)系統としては新規
 対象病害:うどんこ病
 効  果:見事なまでに治療
 登録作物:キュウリ、なす、スイカ、メロン、かぼちゃ、いちご、花卉類・観葉植物
 希釈倍率:5,000倍
 使用回数:2回以内
 ※詳しくはこちら

【特 徴】
 デュアルカットオフなんて格好いい効果名が付いてるけど、何のことやらサッパリですよね。分かり易く言うとこの剤は葉っぱに付着した病原菌が植物から繁殖に必要な栄養を得るための吸器の形成を阻害と吸器から菌体への栄養吸収阻害。そのために栄養不足で正常な繁殖を押さえ込み胞子飛散も不可能にするという剤です。
 さらにイメージし易いようにかみ砕くと『うどんこ病菌』が葉っぱに付着して植物に寄生しようすると意気込んでる所から白い粉を表面に吹いて病原菌をバラ撒くぞぉ!という所までを押さえます。

 残効はというと、約2週間が目安です。








【注意事項】
 ①浸透移行性(作物全体に移っていく)は無いので作物全体に丁寧に散布してくださ
  い。
 ②うどん粉病の白い粉(病斑)に対しては、他剤のように色が変色していったり病斑が潰れたり
   というような目で見える効果は全くないので効いているのかどうかが判断し辛いです。
   ※心配な場合はカリグリーンと混用されるかアフェットフロアブルを混ぜられる(録はキチンと
         調べてくださいね)と混ぜられると視覚的には安心でしょうが、正直お金がもったいないので
         コレ一剤で良いと思います。
 ③連用は避け、必ずローテーションしてください。

 【パッケージ内容】

 ユ○ンケルゴールドを彷彿とさせるゴールドのパッケージに入ってます。中を開けると
 2cc目盛り刻みの計量カップと本剤。そして上記写真の説明書が添付となります。